人見知り

  • 2014.06.15 Sunday
  • 03:48

「人見知り」というものを、否定的に捉える方が少なくありません。

多くのお母さんが、
「うちの子は、私の足の後ろに隠れたまま、スカートを握り締め、挨拶もできない」と嘆き、
「うちの子は、いつまでこうなのだろうか?」とご不安になり、
「うちの子は、人見知りで、絶対に、すごく、損をしていると思う」とおっしゃいます。

そして、「人見知りって、直るんですか?」「治させたいんですが」と、
ご不安ゆえに、人見知りが病的なことのように表現する方もおられます。

親御さんのご不安が強くなると、
子供の人見知り加減を見ていて、イライラするようになり、
他のお子さんと見比べては落胆し、
何年もそのような姿を見ていて怒りすら覚えてくる親御さんもおられるものです。

けれども、人見知りをする子にとって、
「人への警戒を簡単に緩めない」ということは、
とても大切な自己防衛戦略なのです。

簡単には、他者を「安全」とは思えない、そのように判断しない、
そういう感覚を持って生まれてきています。

そう。人見知りは、生まれつき性格である、「気質」なのです。


でも、よくよく考えてもみれば、
人見知りをしない多くのオトナだって、
信用に値しない人物に自分のことを容易に語りませんよねぇ?

それは人見知りする気質に生まれた方と逆で、
誰かれ構わず何でも話すものじゃない、と、
大人になるにつれ、相手を見て判断するようになっていく、ということです。

ということは、みんなが、大人になれば、多かれ少なかれ、
他者を「安全かどうか?」「信用できるか?」「どんな性格の人か?」を見ている、
ということになり、

結果、最後は、みんな相手を見極めているのに変わりはなく、
人見知りする人も、しない人も、
していることは同じようなものなのかもしれませんね
汗


人見知りは、安全で、信用できそうで、
この人は自分に対し危害を加えては来ないだろうと思えるまでに、
どのくらいの時間を掛けて、どのくらいの回数を掛けて、
その方を観察するか?様子を伺うか?が、違うだけ
です。

生まれつき、
警戒心の少ない方もおられますが、
警戒心の強い方もおられます。


どちらが正しく、どちらが適切で、どちらが得か、ということでは、ないのです。

どちらも、「その人にとっては必要だから」そのような性格を備えている。


ということなのです。

性格は、自分の身を守るための、自己防衛戦略です。

人見知りする方は、自分の身を守るために人見知りをするのであり、
時間を掛けて相手を見極めるのであり、
人に自分を見せるにあたっての感覚的な安全根拠を必要とします。
「この人は大丈夫そうだぞ!」と思える何かが必要なのです。
悪いことが起こらないように、先に警戒しようとするのです。
よって、警戒は、先手となっているのです。

逆に、警戒心の少ない方は、観察もそこそこに警戒せずに人に近寄って行って、
実際に何か悪いことが起こってしまったとしても、
言い返すとかケンカするとか無視するとか泣くとか怒るとかして、
その問題に対処するだけの手段を持っていることが多い。
要は、後手で対処できる性格を備えているから、
警戒が低くても何とかなってしまうだけなのです。

ね?どっちがいいか?って、どっちもどっちです
笑ちゅん

ですから、「人見知り」というものを、良いとか悪いとか、
善悪判断しないで頂けたらありがたいなぁ、と専門家としては思います。

損であっても、人見知りをして自分の身を守ることが大切な人がいる、ということを、
是非知って頂きたいなぁと思います。

人見知りが、重要な先手の戦略であることを、わかって頂きたいなぁと思います。

また、子供の頃から大人になるまでに、
結局多くの人間と関わって成長していくゆえ、

人見知りは、場数を踏んで、必ず緩和していきます。

多かれ少なかれ、必ず、緩和していきます。

ですから、安心して頂きたいなぁ、と思います。

人見知りという気質に、良いも悪いもありません。

先天性の性格は、直せませんし、直す必要もないのです。

自分の身を守る、大切な機能なのです。


よって、子どもの頃に直す・ムリに矯正することも、
オトナになってから完全に無くす、ということもできませんし、

そもそも、病気ではないため、治療の必要も、ございません。


人見知りの子は、親御さんが直させようとすればするほど、
「親からも疎まれている」と察知し、傷付けてしまいます。

そういう子は、不安から、より強く人見知りするようになっていきます。

どうか、人見知りする子を、叱ったり、否定したりしないであげて頂きたいものです。

生まれつき、危険察知能力が高く、
自分の身を守るために、必ず必要で、
自動的かつ無意識に実行されているのが「人見知り」なのだ、
ということを、深く理解しておいて頂きたいと思います
アンパンマン

 

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